会社の沿革

HISTORY

消費者の声を第一にする想いは変わらない。

株式会社サイテキの代表取締役である石山は、創業前に大手運送会社で働いていた。
その時の経験が今に繋がっている。

BEFORE FOUNDING
創業前

辞めようと思った 1 番のきっかけは、新卒採用担当の課長の
言葉。

当時は業務形態がかなりブラックでした。でも、大企業なのでみんな保身的ですし、社長に矛盾点や改善点を言っても変わらない。辞めようと思った1番のきっかけは、仲の良かった新卒採用担当の課長の言葉。一緒に飲んでいた時に『自分の息子は絶対ここには入れない』って言ったんですよ。
自分が働いている会社のサービスに自信がない会社って、すげーみっともないな、と思って。新卒の採用担当してる責任者の課長が『それ言ったらもうその会社終わりだな』と。一気に辞めようって気持ちになりました。

AT THE TIME OF FOUNDING
創業時

梱包作業会社と同じことを、デジタルでより効率良くできたら。そう思い立って、独立しました。

当時、大手運送会社では、 集荷時にドライバーがお客さん自身で梱包できないものも受け取って、梱包作業会社に外注していた。その分を上乗せして送料と一緒に請求する。 外注先の梱包作業会社は、営業をしなくても仕事がくるから儲かってたんですよ。
だから、いまだにFAX使ってたり、アナログの不便さを抱えたままの会社が多かった。そこで、パソコンやワード・エクセルなどを導入して、梱包作業会社と同じことをデジタルでより効率良くできたらと。そう思い立って、独立しました。

創業当時は、結構いきなり急に立ち上げたので売り上げが一円もなくて、従業員が4人ぐらいいたんですよ。その時は本当にお金がなくて、1番大変でしたね。明日明後日には潰れるなっていう時が 4、5回あったんで。 当時は追い込まれてる感情はなかったんですけど、今思うとめちゃくちゃ追い込まれてたと思いますね。その中で、紹介してもらった人に命を救われたりとか、色々と奇跡を経験しながら今がある感じです。

FORAY INTO ENTERTAINMENT
エンタメ進出

初めてライブの物販現場を見たら、明らかに不便で。そこを変えたくて、今のビジネスは始まったんです。

最初は、物流業務受託みたいなのをやって通販BtoCの物流を受けていたんですが、その仕事の流れの中で、一度現場のライブを観に来なよみたいにご招待いただいたんです。僕はあんまりライブとか行ったことがなかったんで、そのライブ会場で売られる物販の現場を初めてちゃんと見たんですけど。
本当にとんでもない列ができていて、めちゃくちゃ遅いんですよ。みんな電卓叩いてるし、『えー何やってんだろこれ』みたいなところから、今のビジネスは始まったんですね。
僕自身が考えたから不便というよりは、どう考えても遅いなぁみたいなところがありました。事業の根幹って、やっぱりファンのニーズというか、実際にお金を出すファンの人たちがどう感じるかが一番だと思うので、これは変えないといけないなと思いました。

物販と、物流。共通点を見つけ出し、エンタメ業界に挑む。

現地でTシャツとか売る後ろに、バックヤードってあるじゃないですか。売場の後ろ側に、Tシャツとかタオルとか、商品がいっぱい並んでるんですけど、あの現場ってまさに物流センターと同じような感じなんですよ。
物流センターっ て、ピッキング、商品を抜いて箱に詰めて運送会社に渡していくんですけど、物販の現場は、まさに箱に入れないっていうだけで、ピッキングしてお客さんにお渡しする行為は、物流と全く何も変わらないなと思いました。物流の現場で、僕たちはずっとそれをやってきたから、物販の現場っていうのを見たときに、僕たちならもっと効率よく絶対にできるなという確信がありました。今までの経験と今のビジネスが繋がっている感じです。


CHALLENGE OF SAITEKI サイテキの新たな挑戦

物販における、豊富な販売チャネルの
構築

事前通販・引き取り通販・ファストパス販売・現地物販

ファンのニーズを考えた時に、みんな色々な事情があることに着目したんです。
ニーズが多種多様になっているから、それに合わせたサービスをある程度作っていかなきゃいけないと思ったのが始まりですね。 たとえば、事前販売は事前にグッズを自宅に届けてもらって、家で着てからイベントに行きたい人のニーズを叶えてくれます。『送料まで払いたくないし、別に家に届かなくてもいいや』という人たちには、引き取り通販を、現地で並びたくない人は、クレジットカードがあればネット上でその場で決済してすぐ引き取れるファストパス販売で対応をしています。

短納期・大量出荷が可能な物流受託

通販の発送・会場への発送

エンタメは、一気にドバッと売れて、ドバッと出てくみたいなことが多い。この 一気に出てく時って、物流側でいうと結構スペースが必要なんです。倉庫業で考えた時に、空きスペースを作っておくっていうのは、高リスクなのでみんなやれないんですよ。でも、エンタメやってると50坪とか空きスペースが必要になるし、そのスペースを大量出荷のために空けておくことができるっていうところは、あまり無い。
そこで、短納期・大量出荷ができるサービスを作りました。他にはないメリットを感じてもらえると思っています。

キレイで早い現地物販の運用

効率のいい現場組み・売り子教育・電子マネーの導入

見た目と効率を求めたサービスは、間違いなく僕たちが最初にやりましたね。物販のバックヤードは、ダンボールを使って横と後ろに広がってくので、販売スタッフ達がピッキングで商品を取りに行く時に長い距離を歩かないといけなかった。そこに、物流センターでは当たり前のやり方を取り入れました。
オリコン( 折りたたみ式コンテナ) を使って在庫を縦に、上に積む。それによって、バックヤードを広く使えますし、すぐに商品が取れるようになった。且つ、プラスチックでできたオリコンが積み上がってるっていうと、見た目も良くなるので、お客さんからの印象も違います。

AND INTO THE FUTURE
そして、未来へ

エンタメ業界の風潮を、ファンのために変えていきたい。

物販も結局は小売業なんですよ。でも、現場ではみんな電卓を叩いてるんです。電卓ってデータが何も残らないんで、そこで簡単なPOSレジを導入しました。
『いつ、どれくらいの年代の人たちが、何を買ったか』っていうのを可視化することで、商品管理がしやすくなった。もちろん電卓を叩くスピードって個人によるから、それを無くしたいっていうのが最初の動機だったんですけど、データが取れることでファンの需要が分かるようになったのは、大きかったと思います。

あと、僕たちが1番にやったのは、商品番号で売るシステムですね。たとえば、Tシャツの黒のSサイズをお客さんが注文するときに、僕たちはそのTシャツの黒のSサイズに『1番』っていう商品番号をつけた。売る側も買う側も『1番を1個』でやりとりや確認を終わらせられるから、時間もめちゃくちゃ短くなりますし、商品管理も楽になりました。

僕たちがファンのためにすべきこと。

エンタメ業界の矛盾というか、現状についてですが、まだまだファンのことを考えてる仕組みってほぼないんですよ。主催側のエゴだったりとか、儲けるためとか、そういうことが主軸にあって。もちろん、ファンのことをきちんと考えている方々もいるんですけど、エンタメ業界は、まだまだ『やってやるから来なよ』みたいな風潮が強い。
変な話、物販で待機列が並んでいても『並ばしとけ』っていう人がいっぱいいますからね。『並ばしといた方が人気がある風に見えていいじゃん』って、平気で言う人がいるんですよ。

でも、どの業界においても、ファンのことを考えないままでは廃れていくだけなので、それを改善するために、僕は単純にそのイベントを起こす側になりたいなぁっていう気持ちがすごくあります。常設展なのかイベント事なのか分かんないですけど、自分たちで催し事を作っていくっていう事はやっていきたなぁと思いますね。自分達がファンの目線で、楽しいとか、『それいいね』って言われるようなものを作って、それに賛同してくれる人たちがいて、何か形ができるっていうのが一番やりたいことかなって思います。

アーティストの思いから確信したこと。

物販をやっていると、アーティストと近くなっていくので分かるのですが、アーティストは、ファンのことしか考えてないんですよね。それを強く感じたんで、なおさら僕たちはファンのことしか考えなくていいんだな、なんていう自信になったところはあります。アーティストは、ファンのためにできることを求めている。それをどう補佐していくか、そのビジョンに対して、自分たちのサービスをどう合わせていくかってこと考えなきゃいけないですね。